シャーマニズム研究財団

「シャーマニズムとは、知識の道であって信仰の道ではない。そしてその知識は、私や或はこのリアリティ(現実)における他の誰からも得ることは出来ない。精霊達のリアリティを含むこの知識を身につけるには、シャーマンの門戸をくぐり、自らの経験を通して証拠を掴んでいかねばならない。」

マイケル・ハーナー Michael Harner, Ph.D シャーマニズム研究財団創設者及び財団長『シャーマンへの道』著者

コア・シャーマニズム Core Shamanism

コア(核心の)・シャーマニズムとは、ハーナー博士が研究、考案、発展させた、地球上のシャーマニズムにほぼ共通した普遍的な体系とその実践のことで、彼の膨大な現地調査や異文化間のリサーチ及び実践の積み重ねが基になっています。いかなる特定の文化組織や思想とも結びつくものではありません。シャーマニックな知識の大方は何世紀も前に甚だしく失われてしまっているという現状から、コア・シャーマニズムのプログラムには、現代人が良質のワークショップやトレーニングを通して、人類の正当な精神的遺産との繋がりを取り戻せる様にとの意図が込められています。トレーニングでは、意識を変性させていく際にドラムの音やラトリング(ガラガラ)の様な伝統的手法を使い、参加者がどのように自らの精神的源泉を発見し、人生を変容させ、他者の助けとなっていけるかということを伝えていきます。コア・シャーマニズムは特定の先住民族の儀式等を研修するのではなく、信念体系に縛られずに霊的啓示を自ら直接受け取っていくスピリチュアル的自律を目指しています。財団の全てのトレーニングプログラムは、本物のシャーマニック体験と実用的な結果を導く為に、丁寧にデザインされ十分に検証されています。FILM in English about Core Shamanism, Michael Harner, and the work of the FSS: https://www.shamanism.org/way-of-the-shaman/documentary.php

日本語の対談 シャーマニズムの核心に迫る:ケヴィン・ターナーとエハン・デラヴィ

シャーマンへの道:パワーとヒーリング

シャーマニズム研究財団 (FSS) : コア・シャーマニズム公式ベーシックワークショップ

この2日間の体験的ベーシックワークショップでは、参加者はシャーマニズムの普遍的基本体系であるコア(核心の)・シャーマニズムに触れ、問題解決やヒーリングの為に非日常的リアリティへと入っていく。ここで特に重要なのが古典的なシャーマンの旅、ジャーニーである。これは人類が隠された世界を探究する為に使った非常に先見的な手法であり、この手法なしには、隠された世界は主に神話や夢を通してのみしか知り得ないものであったろう。参加者はシャーマンの旅をする手ほどきを受け、ドラムの音やその他のテクニックの助けを得ながらシャーマン的意識状態に入っていく。そして大自然と繋がることや眠っているスピリチュアルな能力を目覚めさせる体験をしていく。またシャーマンの旅の中での気付きについて参加者同士で話し合ったり、シャーマンの直感的予見やヒーリングの実習もする。更に、非日常的リアリティにて旅をする中で自分のスピリットヘルパーと出会い、そこから学んでいくというシャーマンの実践に欠かせない古典的な手順も伝授される。このように参加者は、この旅をどのように自らのスピリチュアルなパワーや健康を回復させるのに役立てていくか、どのようにしてシャーマニズムを現代生活の中に活かし、自分や他人を癒したり、この惑星を癒すことに役立てていくかを学ぶ。 マイケル・ハーナーによるコースデザイン、 講師:ケヴィン・ターナー

English Schedule 2024

シャーマンへの道ベーシックコース 参加コメント

  • 期待しうる限り最高の大変素晴しいコースだった。沢山の事を学んだし、この学んだ事を実践していくのが楽しみだ。ケヴィンのやり方がとても良かった。ジャーニーを始める時に、私達皆に自信を持たせてくれた。彼は非常に知識豊富でありながら謙虚で、優しいが確固たる雰囲気を提供してくれた。とても満足なコースだった。上級コースにもすぐに参加したい。

  • アッパーワールド、ロウアーワールドに入っていくのがあまりに簡単なので驚いた。ケヴィンはユーモアに溢れていて、しかもとても忍耐強く私達に接してくれた。彼の説明は丁寧で様々なスピリチュアルな事象から広く例を挙げてくれた。開催場所も良かったし、通訳も良かった。もしもっと多くの人達がシャーマニズムの事を理解していたならば、地球は平和だったろう。

  • 驚きの体験だった。アッパーワールド、ロウアーワールドを初めて体験した!ケヴィンは内容に精通しているし、彼のユーモアのセンスのお陰で皆リラックスして心地よく過ごせた。

  • 目の覚める様な体験、超効果的、自分に自信と信頼を与えてくれた。ケヴィンの説明を聞いていたら、アッパーワールド/ロウアーワールドにアクセスするのがまるで簡単かの様な気になってしまったのだが、実際簡単だった!上級コースも絶対受ける。

  • シャーマニズムに関する全般的な知識が得られ、またこれらの技術を使ってどんな事が出来るのかということも分かった。ケヴィンの脳波パターンの知識は、シャーマンの旅をしている時にそれぞれの脳波パターンがどのような効果があり、どのような役目をするのかという事を我々左脳派が理解するのに大変助けになった。

  • 有益で正確。説明の時も沢山の話や笑いを織り交ぜながら話してくれる。シャーマニズムに入っていくのに最高のコースだと信じる。

  • すごく勉強になった。理論と実践のバランスが良い。気軽な感じで進めていくやり方が効果的だった。

  • やる気がわいてきて、もっとシャーマニズムを学びたい!ワクワクする。面白い。ケヴィンはほんとに素晴しい。会場が神社というのも理想的。

  • シャーマニズムについて、基本的な事が理解出来た。おもしろい。

  • 初心者の私にもとても判りやすく、とても楽しい2日間でした。

  • 説明が分かり易く、楽しんで実習できた。

  • シャーマンとはどんなことをする人なのかをあまり知らなかったが、今回の体験でとてもよくわかりました。本や人からの話、言い伝えよりもまず自分で体験する事が重要だとわかりました。

  • ケヴィンさんは、質問に対しての答え方が良くてより理解が深まりました。

  • 今まで知らなかった世界との繋がりを感じることが出来た。

  • 理屈でなく、体感として、他次元と今が繋がり、共に共存しているという事を知ることが出来ました。もっと深く知りたいです。

  • シャーマニズムに関する深い学び、知識を得ることが出来た素晴らしいワークショップでした。

  • ケヴィンさんの説明はとても分かりやすく、豊かな経験に裏打ちされたものと感じました。

  • 実習が楽しかった。楽しいの一言!です。

  • 知りたかった事をたくさん教えて頂きました。もっともっと知りたいです。

  • 実践的なワークが多かったので、エキサイティングで印象的でした。

  • 説明も分かりやすく、通訳の方も素晴らしいと思いました。

  • 大変充実した内容で満足致しました。

  • ケヴィンさんは、楽しくユーモアもあり、質問に対する答えや説明がわかりやすかったです。シャーマニズムについてもっと知りたくなりました。一体感のあるワークショップで良かった。

  • とてもリラックスして受講できました。あっという間に時間が過ぎました。

  • 素晴らしい気付きの連続でした!

  • 素晴しいワークショップだと思うので、より多くの人に受けてもらいたい。

  • 実践と説明を交えてわかりやすく、インターナショナルで良かった。

  • 国際色豊で刺激になった。

  • このワークショップに参加したことで、もっとこの現実を気楽に生きていこうと思うことができました。様々なジャンルの本を何冊も読んだ様な、とても内容の濃い2日間でした。

  • 沢山のことを学んで、とても参考になった。

  • ケヴィンがいろんな事に精通しているので学びになる。ケヴィンから学べるのは幸福だと思う。もっとケヴィンから学びたい!

シャーマニック・ヒーリング

私たちは独りではありません

マイケル・ハーナー博士へのインタビュー

マイケル・ハーナー博士 Michael Harner, Ph.D (1929-2018) は、人類学者で、シャーマニズム研究財団の創設者です。同財団は、国際非営利団体として、地球上に残されているシャーマンの知識を保護するとともに、現代社会に役立てるべく、その基本原理を伝達することを目的としています。ハーナーは、1961年からシャーマニック・ヒーリングを行い、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。その後、ニューヨーク市のニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの大学院で人類学部の学部長 兼 教授を務めました。コロンビア大学、エール大学、UCバークレー校で教鞭をとったこともあります。その他、ニューヨークアカデミー オブ サイエンスの人類学部では、共同学部長を務め、著書には、「The Jívaro (仮訳:ヒバロ族)」、「Hallucinogens and Shamanism (仮訳:幻覚剤とシャーマニズム)」、そして名著「シャーマンへの道」があります。ハーナーは、アマゾン川上流地域、メキシコ、ペルー、カナダ北極圏、サーメランド、北米西部の先住民族と共に暮らし、シャーマニズムを学術的に追究しました。

Q:シャーマニズムとは何ですか?

マイケル・ハーナー:トゥングース語で「シャーマン」とは、変性意識状態で、非日常的リアリティ(非物質世界)を旅する人のことを言います。当時、西欧世界の人々は「シャーマン」が何を意味するのかわからなかったので、その言葉をそのまま引用しました。近い訳語としては「魔術師」「魔女」「妖術師」「まじない師」がありますが、それぞれに独自のニュアンス、多義性、先入観があり、「シャーマン」が意味するものと完全には一致しません。「シャーマン」は、シベリア地域を起源とする言葉ですが、人類が生存したあらゆる地域でシャーマニズムの習わしがあったことが確認されています。

シャーマニズムを長年にわたって研究したミルチア・エリアーデは、著書「Shamanism: Archaic Techniques of Ecstasy(シャーマニズム:古代的エクスタシー技術)」の中で、地球上に存在する全ての精神的伝統文化はシャーマニズムが基礎になっており、シャーマニズムの複数の特徴の中でも最も顕著なのは、変性意識状態における非物質世界への旅である、と結んでいます。

シャーマンは、それぞれの地域の言語で、よく「見える人々」あるいは「知っている人々」と呼ばれます。それは彼らが実体験に基づく独自の知識システムを持っているからです。シャーマニズムは、宗教のような信念体系ではなく、治癒、情報入手等、シャーマンが個人的に行ってきた経験に基づいています。事実、シャーマンが期待される結果を出せなければ、その部族からシャーマンとして信頼されなくなります。私はよく「どうしたらその人がシャーマンだとわかるのですか?」と訊かれますが、「簡単です。その人は非物質世界に旅ができますか?奇跡を起こせますか?」という返事をします。

Q:シャーマニズムは宗教ですか?

シャーマニズムは、宗教ではなくひとつのメソッド(方法)です。そのため多くの文化圏においてその土地の伝統的宗教と共存してきました。モンゴル周辺地域では仏教・ラマ教と、日本では仏教と併存しています。またシャーマンはよく精霊信仰が存在する文化圏に見られます。精霊信仰とは、精霊の存在を信じることで、精霊と交信し治癒などを行うシャーマンがいる文化圏では、ごく自然に精霊の存在が信じられています。しかし、シャーマンは精霊を信仰しているのではなく、実際に話をし、やり取りをしながら仕事をします。シャーマンにとって精霊の存在とは、自分たちに住む家があり、家族がいるのと同じくらい現実的でリアルな事なのです。シャーマニズムは信仰体系ではないので、このことをしっかり理解することが大切です。

また、シャーマニズムは排他的ではありません。シャーマンは「我々の治癒方法が唯一有効な手段だ」というようなことは言いません。治癒の包括的アプローチとして、シャーマンは植物治療、マッサージ、接骨などができる地域の施術者と協力し、霊的な手法を自在に使いこなします。シャーマンの目的は患者の回復を助けることであって、自分の治癒方法が唯一有効であると証明することではないのです。

シャーマン文化圏では、多くの場合、仕事の報酬として依頼者がシャーマンにギフトを贈ります。しかし、患者が死んだ場合、シャーマンは全てのギフトを依頼者に返します。このことは、私たちが今日の医療サービスの費用を考える際に役立つ、賞賛すべき行為ではないでしょうか。

Q:シャーマニック・ヒーリングには薬物治療と霊的治療の二つがあると理解しておりますが。

シャーマンは、植物、動物を含む自然全般と交信することができます。単なる比喩表現としてではなく、変性意識状態において実際に会話ができます。シャーマニズムを学ぶ生徒たちは程なく、「植物と会話ができるようになれば、植物を使った薬の作り方が発見できる」ということがわかるようになります。シャーマンは太古の昔から植物を使った治療をしてきているので、彼らの植物に対する知識は深淵です。しかし必ずしも植物の知識がシャーマンにとって不可欠というわけではありません。例えばエスキモーシャーマンの居住環境では植生が僅少なので、他のものを利用しています。一方アマゾンのシャーマンは、様々な植物の知識だけでなく、それぞれの植物特有の歌も知っています。歌はふつう植物から直接教わります。

米国で私が教えていたある生徒は、植物から直接教示され、治癒に使える植物を発見し、利用する方法を編み出しました。そして、それら治癒薬の基準書を編纂するにいたったのですが、後になって、それが多様な疾患用に植物の調整・使用方法を著した中国古代の薬物品質基準文書の内容に非常に近いことがわかったのです。また、ドイツのある生徒は、鉱物から教わって、鉱物を使った治癒方法を発見したのですが、この方法は古代からインドに伝わる方法に酷似していることがわかりました。

こうしてみますと、今まで人類に明らかになってきた知識だけでなく、将来明らかになる可能性がある新しい知識も含め、変性意識状態のシャーマンには入手が可能である、というある重要なポイントに辿り着きます。だからこそシャーマンは預言者になったり、過去の出来事を知ることができたりするのです。修練、訓練を重ね、精霊の助けを借りて、全知識の源泉にアクセスできるようになるのです。

Q:患者がシャーマンに治癒を求めると、シャーマンは何をするのですか?

例えば、シャーマンは患者が霊的な観点からどのような問題をかかえているのかを調べるため、(非物質世界に)旅に出ることがあります。物質世界での診断結果はそれほど重要視されません。霊的疾患と肉体的疾患は、単に一対一で合致しているわけではなく、「この肉体的疾患であれば、あの霊的疾患が原因だ」とはならないのです。そのためシャーマンは霊的な疾患原因を探るために非物質世界へ旅出ち、その結果から治療方法を決めます。

シャーマン的観点から見て、パワフルでない人、つまり、霊的にパワーが欠如している人は、疾患、事故、不運に遭いやすくなります。これは人が通常考える疾患の定義を超えたものです。患者に自分自身の霊的パワーとのつながりを取り戻させるのもシャーマンの仕事です。霊的パワーとつながることで、霊的な免疫システムを回復できるのです。しかし、霊的パワーと霊的免疫システムは、同一ではありません。ただ類似しているという意味です。霊的パワーがあれば疾患に対する抵抗力が生まれます。逆に疾患が繰り返されるようであれば、その患者は明らかに霊的パワーとのつながりを失っているので、取り戻す必要があります。一方健全な人が自分の霊的パワーとつながるために、ビジョンクエストの旅に出ることもあります。それができない状況にある人のために、代わりに旅に出てあげるのもシャーマンの役目です。

今日の文明社会では、精神と肉体のつながりについて話をすると、よく前衛的だと言われますが、実際、脳が他の身体部分と関係しているという事実はもはやそれほど刺激的なニュースではありません。何千年も前から人々はこのことに気づいていたのですから。むしろシャーマニズムで注目すべきなのは、私たちは独りではないということをシャーマンが知っていること。つまり、一人の人間が慈愛をもって、他者を苦しみから救おうとする時、霊的ヘルパー(精霊)が惹きつけられ助けてくれる、ということなのです。私利私欲のない人が、寛大で慈愛に溢れた心をもって、家族以外の人を疾患、疼痛、苦痛から救おうとする時、――二人以上のシャーマンが加わる時はさらに効果的になりますが――奇跡が起きます。シャーマニズム発のトップニュースは、脳が他の身体部分と関係している、ということではなく、人間は独りではなく霊的ヘルパー(精霊)がいてくれる、ということです。

Q:魂の断片の再統合とはなんですか?

トラウマを持つ人の場合、シャーマン的観点から、魂の一部が失われている可能性があります。ここで魂というのは、人間の人生全般に不可欠な霊的要素です。人生とは一般的に考えられているように、受胎あるいは誕生から死までを言います。欠損した魂を治癒する方法は、魂の断片再統合テクニックと呼ばれ、シャーマンの伝統的方法のひとつです。具体的には、魂の欠損部分を捜し出し、それを取り戻すことです。

八年ほど前まで、西欧の人々の多くは魂の断片再統合など迷信に過ぎず、効力のないものと考えていましたが、最近変化が見られます。その大きな理由として、私の同僚の影響があると言ってよいでしょう。数年前、ニューメキシコ州サンタフェで、この同僚である彼女がシャーマニック・セッションを開きました、セッション中、参加者の中に子供の頃深刻な虐待を受けた経験をもつ女性がいると、彼女たちはたいてい、虐待を受けた当時、その状況から自分自身を物理的に遠ざけた、と話すのです。これを聞いてこの私の同僚はすぐに、彼女たちの魂の一部(全部だったら、死んでいたでしょう)が失われてしまっていることに気づきました。シャーマニック・ワークの実践者として彼女は当然、この失われた魂の部分を捜して取り戻す必要があると考えました。そして幼少時代に重篤なトラウマを負ったこの女性達に魂の断片の再統合を行った結果、驚くべき結果が得られました。そんな彼女の影響もあり、西欧では現在、魂の断片再統合がシャーマニック・ヒーリングの重要な位置を占めています。

実際、あるグループに、「魂の一部を失くしてしまったと感じている人はいますか?」と訊くと、大概全員が手を挙げます。人は心の奥底でこうした問題を自然に認識しているのです。軽度のトラウマでも魂の一部が失われることもあり、治癒することができます。

シャーマニック・ヒーリングで使われる主なテクニックのひとつに、摘出メソッドがあります。摘出には、霊的侵入者を追い払うという作業もあります。物質世界に感染があるように、霊的世界でも侵入されることがあるのです。しかし、「邪悪」な霊が入り込んだという意味ではありません。木造の家に住みつくシロアリのようなもので、自分の家がそうなったとしても、「シロアリは邪悪だ。」とは思わず、「とにかく我が家から追い出したい」と考えるはずです。同様に、シャーマンは健全な肉体にとってやっかいもの、例えば霊的侵入者が入ったとき、それを追い出す作業をします。この場合、他の世界へ旅をする必要はありません。ミドルワールド(中間世界=この現実世界に於ける物質的非物質的両方の側面)において変性意識状態で摘出作業を行います。 (*シャーマン的上方世界、下方世界というのはこの世界を超越した世界)

Q:シャーマニズムにおける変性意識状態へどうすればなれるのですか?

シャーマニズムの世界では90%が、単調な打楽器音を使って意識を変性させ、変性意識状態にはいっていきます。打楽器は、ドラムが最も一般的ですが、スティック、ガラガラ、あるいは他の楽器が使われることもあります。おそらく残りの10%は、幻覚剤を使っているのではないかと思います。

私は1961年、ペルー東部のコニボ族から、現地の幻覚剤を使うテクニックを教えてもらいました。アメリカに帰国し、アヤフアスカ(幻覚剤)を使い切ってしまった時、ドラムを試してみました。期待していなかったのでうまくいった時はとても驚きました。考えてみれば、ドラムは世界のほとんどの地域でシャーマンが繰り返し使ったとされる道具なので、驚くべきことではなかったのですが。実際、シャーマニズムで実践されることは全て、実績があるからこそ、現在まで残っているのです。何万年もの間、シャーマンは薬草などを利用しながら、魂、精神、心を駆使し、人々を治癒する方法を試し、開発してきました。繰り返しになりますが、この治療法は長年の間試されてきたのです。ですので、90%のシャーマン文化圏のヒーラーが打楽器音を使っているということであれば、それがどんなものか試したくなります。そして、やってみるとやはり効果があるのです。

摘出テクニックの話に戻ります。この方法は、変性意識状態で患者を診ることから始まります。旅と摘出を含んだほとんどのシャーマニック・ヒーリングは、非常に単純な理由から暗闇の中で行います。物理的な目には見えない世界に移動するために、物質世界の刺激――光、音など――を遮断する必要があるからです。暗闇の中で「X線的な視覚」で患者の体を診察し、疾患の有無、場所を特定、摘出することを学ぶのです。

Q:除霊のようなものですか?

除霊は摘出と関連していますが同じではありません。シャーマン的観点から、霊的な作業をする目的で旅立つ際、ミドルワールドから出て行くことはとても重要です。昔シャーマンはミドルワールドを旅し、遠くに住む家族の様子を見に行ったり、移動性動物の群れの位置を確認したりしていました。しかし現在私たちが旅をするのは、シャーマン達が太古の昔から旅をしてきた下方・上方世界です。シャーマンはミドルワールドの霊的存在にあまり頼ろうとはしません。それは多くの場合、ミドルワールドの霊的存在が混乱していたりパワーが欠如していたりするからです。上方あるいは下方世界に旅すると、慈愛、パワー、知恵に溢れた霊的存在達に出会うことができます。

シャーマンによっては生きている人と同様、既に死んだ人も助けることができます。このようなシャーマンは「サイコポンプ(霊魂の案内人)」と呼ばれています。覚えておいていただきたいのは、シャーマン的観点では、昏睡状態の人も死んでいると考えます。そのためシャーマンが昏睡状態の患者を診る場合、非物質世界に旅立ち、魂を捜し出し、物質世界に戻ることを望んでいるかどうかを確認します。シャーマニズムは、患者の意思に関係なく、魂を物質世界に留めておくことを重要視していません。なぜなら患者にとって物質界に留まることが必ずしもベストな選択ではないからです。シャーマンは旅に出て昏睡状態の患者を捜し、患者の意思を確認します。そして患者が物質世界に戻りたいと言えば、魂を肉体に戻す手伝いをしますが、そこから先に進みたいと望めば――あるいはよくあることですが、死にかけている、あるいは、既に死んでいる場合には――その魂が納得する場所に案内します。患者の魂をミドルワールドに留まったまま漂流させておくことはありません。

除霊の話に戻りますが、憑依は、多くの場合、死んだことに気づかずミドルワールドに留まっている霊達によって起こります。パワーを失った人、あるいは、魂やパワーに欠損のある人は掃除機のようにこれらの迷える霊を引き寄せてしまいます。引き寄せられた霊からすれば望まない憑依というわけです。

シャーマンはそのような霊が自ら死んだことを認識し、了承した上で、ミドルワールドから連れ出し愛する人々のところまで案内します。この上で、除霊された患者の魂と力の欠損を修復し完全な形に復旧します。こうすることで患者をさらなる憑依から守ることができます。除霊の仕事は、それぞれのシャーマン文化圏によって若干異なりますが、基本原理は同じです。シャーマニック・ヒーリングの施術者が一般医療従事者と協力して疾患の霊的側面を治療できることの重要性を、いつの日か社会が認めるようになるよう願っています。

Q:社会が今それを認めない理由はなんだと思いますか?

残念にも科学がその歩みを始めた時、ヨーロッパの教会への反発もあって、魂と霊は実体のないものである。従って科学理論においてそれらを考慮することはできない、と定めました。それが前提条件として存在したため、皮肉とも言えますが、18世紀に信仰宣言が発布される結果になりました。しかし事実、科学が霊の存在を否定したことは一度もありません。21世紀を目前に控えて、私はこう言いたいと思います。今こそ信仰(霊は存在しないという信仰)をベースとする科学を中止し、真実の科学を追究する時が来ました。真実の科学とは、「ある特定の要因は存在し得ない」という前提条件をもたない科学です。

Q:シャーマン的摘出ヒーリングの話に戻しますが、摘出すべき疾患というものはそもそもどこから来るのでしょうか?

シャーマン的観点から見ますと、人間は誰でも、認識の有無に関わらず、霊的側面を持っています。怒り、嫉妬の感情を持ったり、敵対的態度をとった時、人は言葉や肉体を使って他人に対し乱暴なエネルギーを放出するだけでなく、無意識に霊的エネルギーにもダメージを与えることがあります。シャーマンの原理を知らないと、霊的レベルで人を傷つけてしまうことにもなりかねません。

エクアドル東部に住むウンツリ・シュアール民族およびヒバロ民族とは、長期間一緒に暮らしたことがありますが、彼らはこの霊的侵入を「マジカル・ダーツ」と呼びます。彼らの世界には多くの抗争、戦争があります。時にはヒーラー達が怒りで統制を失い、自らのパワーを仕返しに使うこともしばしばありました。しかしこれは大きな間違いです。倫理上の問題だけではなく、ヒーラー自身の身の安全のためにもやってはいけないことです。というのは、心情的に仕返しがどんなにら妥当だと考えられようとも、仕返しすることによって、偉大で、慈愛に満ちた、秘なる宇宙の代理人である霊的存在が離れていってしまうからです。私たちは充電式バッテリーのようなものですが、持っているパワーを人を傷つけるために使うと、電源から充電エネルギーが送られてこなくなります。私はこれが起きるのをアマゾンで何回も目撃しました。シャーマン達は、怒りに任せて、しばらくは他人に危害を加えることができますが、最終的には自分が与えたもの全てが自分自身に帰って来るので、多くの場合、命を落としたり、苦悩したりする結果になります。それだけではありません。自分たちの肉親にも重篤な被害が及びます。

だからといって人に対して怒りの気持ちをもってはいけない、という意味ではありません。その境界線を知り、自分自身を修練することが大切なのです。誰かに対して怒りを感じた時は、言葉を使ってその感情を発散させ、精神面のコントロールをします。一方肉体的な面については、痛みや苦しみを取り除く努力を怠ってはなりません。逆にそれらを増すような行為をすれば、手立てがなくなり、死に至ることになります。私の理解が正しければ、シャーマンが患者の完全性とパワーを回復させると、患者がたとえどんな問題を抱えていようと、治癒します。つまり、パワーに満ちた人は、自分で自分を治癒する能力を持っている、ということになります。

これをシャーマン世界に馴染みのない人が聞くと、患者が自分で自分を治癒できるように聞こえるかもしれません。物質世界の「自己治癒」の概念には、精霊の存在や働きが含まれていません。しかしながらシャーマン的観点から見れば、本人の認識の有無にかかわらず、人間は精霊の助けなくして大人まで生き延びることすらできません。自己治癒の概念は、現世的なものであり、現世的な話をしている限り問題があるわけではありません。自分の疾患は自分で責任を取るように、と教えているのですから。ところがこれに留まらず、死ぬのも自分の責任であるとしています。そうなると、臨終の時点で、人間は全員落第となってしまいます。その考え方では、人間は死までを含む人生の全責任を負っているのですから。シャーマン的観点からすると、人間はそれほど偉大な存在ではありません。森羅万象の中で人間は必ずしも最重要な存在ではないのです。シャーマンはより謙虚な考え方をもっていて、自己治癒のように見えるものは存在しますが、実際は、精霊などに助けてもらっている、と理解しています。当然、その中でのシャーマンの役割は、精霊からの助けをより確実に得られるようにすることです。

Q:では患者は自分では治癒していないのですか?

例外はありますでしょうし、それを除外するつもりはありません。自己治癒は非常に現世的に現実を捉えた考え方ですが、ひとつの意識レベルだと考えます。脳が肉体とつながっていると認識できるレベルと言えるでしょう。

Q:特に治療への影響という点から、日常的リアリティと非日常リアリティの違いを教えてください。

「日常的リアリティ」と「非日常的リアリティ」という言葉は、カルロス・カスタネダによる造語です。日常的リアリティとは、誰もが一緒に同じものを認識できる現実で、たとえば壁に時計がかかっている、と誰が見てもわかる世界を言います。一方、非日常リアリティは、シャーマン的意識レベルにつながる世界で、言い換えますと、意識が変容して、通常の意識状態では見えないものが見える世界です。

日常的リアリティは、誰であっても同じ認識ができる世界なのに対して、非日常的リアリティは個人によって全く別の認識をする世界です。非日常的リアリティで得られる情報は、その個人用のオーダーメードであって、他の人には全く認識できないこともあります。一方、日常的リアリティで得られる情報は、皆が同じように得られます。

非日常的リアリティは、経験的世界です。つまり、見、聞き、触り、交流したり、感じたりすることができる世界になります。シャーマンは、心の目を使って見ます。非日常的リアリティでは、別々の人が、あるひとつのものを見て互いに同じものと認識するためには、心の状態が同じでなければなりません。この世界(日常的リアリティ)では、各自の精神的状態に関係なく、あるもの、例えば部屋のドアは、誰が見てもドアに見えます。他界した私の母の写真をあなたに見せたとしましょう。二人がこの写真に対して抱く感情は同じではありません。しかし、私が「お母さん」と言ったとしましょう。するとそれを聞いた人たちは皆、それぞれ自分の母親の姿を思い浮かべ、その時心に抱く皆の感情は、お互いより近いものになるでしょう。全く同じにはなりませんが、より近いはずです。つまり、別々の人が心の目を使ってあるものを完全に同じに見るためには、その対象物が個人個人で少しずつ違っていなければならないのです。(皆がそれぞれの母親を思う事で同じ感情が得られる様に)人は皆、個性をもちそれぞれ別の人生を歩んでいるわけですから。

非日常的リアリティへアクセスできるかどうかは、日常的意識状態から離れ、どれだけ深くシャーマン的意識状態に達しているか、に関係しています。「非日常的リアリティ」という言葉は、それを思い出させてくれる便利な言葉です。また、どういう世界なのかを端的に表現している言葉です。非日常的リアリティにいる人がその世界のある場所で3年間暮らした経験をしたとしても、日常的リアリティでは、ほんの30分ほどの時間しか経過していないことがあります。人々は長い間このからくりを知らなかったため、シャーマンから「3年間旅に出ていて、その間、こんなこと、あんなことが起きた」と聞くと、理解に苦しんでいました。

Q:直感知とはなんですか?

シャーマニズムには直感知(問いの答え)を得る仕事もあります。

ある問いの答えを得るために、自分で、あるいはシャーマニズムを実践する人に頼んで、旅に出てもらいます。例えばシャーマンにとって全くの他人、つまりシャーマンがその人物について何も知らない依頼者が、ある問いの答えを求めたとしましょう。そんな場合でもシャーマンは旅に出、あるいは別の方法を使って、依頼者の人生に有益で、ぴったりの情報を持ち帰ってくることができるのです。これはとても興味深いことです。このようなことが可能なのは、情報を提供してくれる精霊達の存在があるからです。シャーマンは、回答を得る方法と彼(女)らの霊的ヘルパー達さえいてくれれば、あとは何も知らなくて良いのです。

Q:医者と看護婦はこの知識をどのように利用できますか?

私は時折、非公式に、シャーマニズム研究財団を「シャーマニズム大学」と呼びます。なぜこのようなことを今ここでお話しするのかと言いますと、この財団の主な目的は、教育を通してシャーマニズムをこの世界に取り戻すことだからです。訓練を受ける人の多くは医者や医療従事者です。彼らこそ、学んだ知識を実践に統合させる方法を見出だす必要がある人達です。それを実現するための既存モデルが存在するわけではありません。しかしこれから数年のうちに、財団で学んだ医療従事者を対象に大規模な協議会を開き、知識を実践に活かした経験などを情報交換する機会にしたいと思っています。

Q:財団はドラミングと健康についての研究をしていると聞いていますが、それについて教えてください。

あるカナダの財団の支援を得て、シャーマニズムにおける旅、ドラミング、健康に関して調査を行っています。私の妻、サンドラ ハーナー (Dr. Sandra Harner)は、the Shamanism and Health Project (仮訳:シャーマニズムと健康プロジェクト)のディレクターで、主に二つの研究を行っています。ひとつは、シャーマニズムにおける旅とドラミングが、感情と免疫反応の数値にどのような影響を与えるかについての研究です。この研究を通して、彼女は、ある種の心理学的な傾向もつ人たちが、免疫反応の上で、他の人たちよりもより効果的に反応するというヒントを得ました。これは明らかに非常に興味深いテーマです。また、シャーマニズムにおけるドラミングと旅を研究している人々の間では、幸福感の著しい高まりと、気分障害とストレスの減少が見られることも発見しました。これ以上の言及は時期尚早ですので控えましょう。

ハーブ治療を除くシャーマニック・ヒーリングは、この世界に知られる最古の治癒システムです。財団は限られた資源で研究を続けていますが、財団以外でシャーマニズムを研究するところが他にないのは残念なことです。霊的な要因が研究対象から除外されなくなり、科学が真の意味で完全な科学となる日を心待ちにしています。

医療従事者達がよく言う、「事例」というのが私たちにもあります。様々な治療を試しても回復が見られない患者は、よくシャーマンのところに来ます。ある時、そんな患者達がシャーマニック・ヒーリングを受け始めました。その後で再度臨床検査の結果を見ると、ヒーリングを始める前は陽性だったものが、陰性に変わっていました。医療従事者はこのような場合、よく、以前とは逆の結果が出ているのだから、前の診断に誤りがあったのだ、などという言い方をします。それはそれで良いでしょう。結局のところ、症例ごとに因果関係を証明するのは不可能なのですから。しかしそれなら「シャーマニズムの有効性をどう証明するのか?」と人は思うかもしれません。まあ、まずは自分で実践してみてください、実績の積み重ねが証明となるのです。

Q:今どんな研究をしているのですか?

現在私が最も注目しているのは奇跡の分野です。どのような原理が奇跡を起こすことと関係しているのかを突き止めようと、ここ数年費やしています。かなりの進歩があったと思います。シャーマニズムや奇跡に関する文献に記されていることほとんどについて、どうすればそうなるのか、今ならある程度の知識があります。それには治癒における奇跡も含まれています。来年からは、この分野のプロジェクトを最上級クラスの生徒たち数人と進めていきます。この情報を気兼ねなく公開するには時期尚早ですが、このプロジェクトで精霊達の存在が本当の意味で認識されることになる、ということは言っていいと思います。

ここで精霊達について補足したほうがいいかもしれません。というのも皆さんにはあまりなじみのない言葉ですから。精霊とはなんでしょうか?1961年、私はアマゾンのペルー東部に住むコニボインディアンと一緒に暮らしていました。あるシャーマンからアヤフアスカの使い方を習っていたのですが、毎晩様々な自然の精霊達の助けを借りていました。アナコンダの精霊、黒豹の精霊、淡水に棲むイルカの精霊、様々な木の精霊などです。

精霊たちは、私たちのところに見える姿で来てくれます。ある晩には、船外機の精霊のところに連れて行かれました。それに続いてラジオの精霊、飛行機の精霊にも出会いました。この訓練から、完全なる暗闇の中で、あるいは目を閉じた状態で見えるものは何であろうと厳密には精霊である、ということがわかりました。このように言うと、空中に浮かぶ単なる幻影のように聞こえるかもしれませんが、シャーマンたちはどの精霊が力を持っているのか知っています。そしてどの精霊がどのように私たちを助けてくれるのか見つけるのです。非日常的リアリティで出会うすべてのものは、厳密には精霊です。これが霊的世界の真実です。

Q:シャーマンが精霊とコンタクトすると、その後どうなるのですか?

非日常的リアリティから日常的リアリティへパワーの移動が行われます。この二つのリアリティは概念的には別個の世界ですが、シャーマンは二つの世界の間でパワーを行き来させることができます。成功すると、患者が治癒され、これが奇跡と呼ばれるのです。

Q:奇跡に興味をもつことになったきっかけは、実体験あるいは奇跡の目撃だったとのことですが、奇跡体験の一例を聞かせてください。

日常的リアリティで現在でも体験できるとてもシンプルな奇跡をお話しましょう。キャロル・ハーキマーという生徒の一人が、初級クラスの他の生徒と一緒に「スピリット・ボード」と我々が呼んでいるものに乗った時に起きた話です。スピリット・ボートとはオーストラリア、北米北西部沿岸地域、そしてアマゾン上流の先住民族が使うテクニックです。このテクニックでは、シャーマンがグループでボートに乗り、下方あるいは上方世界へ旅立ち、時間が存在しない世界に入ります。目的は治癒あるいは情報取得です。正しい訓練を受けたグループでボートに乗り、精霊たちの助けを借り、設定した目的のために全員一緒に旅を完遂できた時、それはとても強力なものになります。

キャロルの話に戻します。私たちは、マンハッタン南端部カナル・ストリートにある「ザ・キバ」というダンススタジオを訓練室として使っていました。他のダンススタジオと同様、床がピカピカに磨かれていたので、傷をつけないようにいつも気を使いました。キャロルは交通事故による怪我から完治していなかったので、他の生徒のように床のクッションに座らず、脚がメタルチューブでできている椅子に座りました。グループは旅に出、そして(日常的リアリティに)戻って来た時、それぞれがどんな経験をしたのか話し合いました。キャロルは、旅に出て非日常的リアリティに入ると、火の海の中を通る経験をしました。戻って来た時、彼女の椅子の下の床からは煙が立ち上がり、メタルチューブの脚の一方の金具が床に焼きついていました。彼女自身には何も怪我はなかったのですが、スタジオのオーナー達は後で床を見てとても怒っていました。今日までその焼け焦げ跡は残っています。

この事例だけではなにも証明することはできませんが、実体験を通してこのような偶然を積み重ねていくことができます。一つの事例だけで実際に何が起きたのかを正しく把握することはできませんが、ヒーリングで有名なシャーマンによる治療と、患者の回復の間に強力な相関関係を見つけた時―しかも他の治療方法では効果がなかった時―あなたはこの世界に興味を持ち始めるでしょう。

シャーマンの旅に出ようとするあなたが、精霊たちから愛され、力を貸したいと思われる存在であるならば、求めてもいない、思いもよらない多くの教えを得ることができるでしょう。一旦シャーマン世界の扉を開けると、その扉が何であれ、精霊たちはあなたのレベルに合わせて教えてくれます。あなたの人生は確実に変わります。シャーマンの旅は一度だけでもあなたの人生を変え始めるでしょう。

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翻訳コピーライト©2010年  シャーマニズム研究財団

Originally published in English at: http://www.shamanism.org/articles/article01.html

© Shamanism, Spring/Summer 1997, Vol. 10, No. 1

 Kevin B. Turner, MA

ケヴィン・ターナー:「シャーマンへの道」の著者であるマイケル・ハーナー博士が主宰するシャーマニズム研究財団アジア局長、アジア地域共同現地調査員、同財団講師であり、公式コースを教えている。30年以上にわたり55余ヶ国を旅しながら、インドのヨギ、チベットのラマのもとで修行を積むなど、各地の秘教や奥義、意識の探求について学び、また北米、中米、ヒマラヤ、アマゾンのシャーマンよりトレーニングを受ける。現在は関西に在住し、シャーマニズム研究財団及びモンロー研究所の公式コースを行う一方、彼独自のオリジナル・コースとして、魂の救済やリモート・ヴューイング (RV)のコース等を提供している。米国陸軍諜報部リモートヴューイング・プロジェクト「スターゲート」の元メンバー2人よりRVトレーニングを受け(Kevin自身はスターゲートのメンバーではありません)、実際に警察に取り扱われた事件に自らのRV情報を提供した経験を持つ。ヴァージニア州モンロー研究所における1週間の在学コースをファシリテートできるレジデンシャルトレーナー(在学トレーナー)である。建築学・言語学の学位を持ち、米国では建築業、台湾では航空会社、カンボジアではセーブ・ザ・チルドレン、日本ではIBMに勤務した。米国、日本、台湾、その他の国々で大学の教壇に立ち、その研究 は各学会誌に発表されている。1986年に「あるヨギの自叙伝」の著者ヨガナンダの師であるシュリ・ユクテスワのオリジナルアシュラムにてスワミ・ハリハラナンダより直接イニシエーションを受けて以来のクリヤ・ヨギである。また、チベット密教カルマ・カギュ赤帽派シャマルパ14世/シャマル・リンポチェよりイニシエーション及びトレーニングを受ける。ミクシィにも参加中。mixi.jp ミクシィ名ケヴィン。関西在住。

シャーマンへの道 book by Michael Harner  http://www.amazon.co.jp

シャーマニズム研究財団公式上級ワークショップ

*以下の全てのコースに関して:事前にシャーマニズム研究財団によるシャーマンへの道ベーシックワークショップへの参加が必要となります。

シャーマンの摘出治療トレーニング Shamanic Extraction Healing Training

この公式上級ワークショップでは治療法としての摘出技術を学びます。これには施術の際どのように視覚情報を受け取るか、どのように知覚するか、そし て霊的な要因が関連する局所的な病や痛みをどのように排除するかという内容を含み、シャーマンのヒーリング訓練の中でも重要な部分です。 またこの技術の有効性を高める為にシャーマニズムの実践者同士が相互関係の中でどのようにワークしていくかという事も学びます。この摘出治療訓練ワーク ショップはシャーマン的治療ワークを特に他者の為に実践していきたいと望む人々の為にデザインされています。個人的なヒーリングを求めている方を対象には デザインされていません。

シャーマニズム、死ぬ事とその先 Shamanism, Dying, and Beyond

参加者は、臨終の際の事柄にどのように対応していくのか、またシャーマン的な視点から見た魂の運命とは何かを学びます。 このワークショップは自分の為にこれらの学びをしたい方、または誰か末期的状態にある人や既に旅立たれた人の助けになりたいと望む方どちらの方々にも受けて頂けます。ワークショップで体験する事としては、死後の領域にどのように体験的に親しんでいくかの学び、シャーマンの旅を通して亡くなった人を死後領域で探す事、人生での未完の事柄を完結する、あの世へ渡る人のサポートをする、そして古来からのサイコポンプ・ワーク(魂の救済)があります。

コア•ソウルリトリーバル  Core Soul Retrieval(魂の失われた部分を取り戻す方法)京都:2013年6月15日〜16日

ソウル・リトリーバルはシャーマニックヒーリングの中で最も強力なものの一つです。人は何かを体験した時に、それによって沸き起こった感情を感じる準備が ないと、感情を感じずにその部分の魂を置き去りにしてしまう事があります。これが魂の失われた部分であり、これを取り戻して本人に再統合するのがソウルリ トリーバルです。シャーマン達はこの魂の欠落が病気や抑鬱、慢性疲労、様々な精神的または感情的な病のよくある原因だと信じています。 この上級コースではヒーリングセッションの中でクライアントの魂の失われた部分をどの様に見つけて本人に再統合するのかを学びます。*シャーマンの摘出治療コースとシャーマニズム死ぬ事とその先の2コースを修了している事が条件です。*シャーマンの摘出治療コースとシャーマニズム死ぬ事とその先の2つの上級コースを修了している事が条件です。

シャーマニック・ドリームワーク Shamanic Dreamwork  

このユニークな体験ワークショップでは、夢の本質や意味、シャーマニズム社会の人々の間で夢がどのように活用されているかを様々な文化からのドリー ムワークの練習を通して探究することができます。これはマイケル・ハーナーが自らの研究を基に作り上げたコースで、シャーマン的な夢理論や大きな夢(ビッ グドリーム)、夢と魂、精霊、シャーマンの旅、ドリームタイム、ビジョンクエストなどに話が及びます。参加者はこれら学んだ知識の現代生活への応用とし て、夢を直感や健康/ヒーリングに活かして行く事ができます。

シャーマンの直感知トレーニング Shamanic Divination Training

シャーマンの仕事の中で典型的なものの一つに、問題への解決法や答えを得る為にする非日常的現実へのジャーニー(旅)があります。これは他人からの依頼により行ったり、また自分自身の為に行ったりします。このワークショップの参加者には、お互い同士又は自分自身の為に直線的な時間と空間を超えた知覚の旅をして、古来より時の流れが実証してきた様々なシャーマンの直感知のテクニックを使うという経験を得る機会が与えられます。知恵ある者になるためのシャーマンの道として、シャーマン達が有史以前からそうしてきたように、参加者達も様々な事を学んでいきます。どのように植物や動物の精霊達と会話するのか、どのようにクリスタルの使い方を学ぶのか、そしてどのように現実の枠を超えた源から啓示的知識を求め受け取るのか、といったことを学んでいきます。

シャーマニズムと自然界の精霊達   Shamanism and the Spirits of Nature (宿泊代、食事代別途必要)

太古の昔より、シャーマン達は治療や生き残りのため、そして知恵を得るために自然界の精霊達と交信してきました。 植物や動物から、石や山から、そして風や水、太陽、月、星々から学ぶ事で、部族の人々が宇宙と調和して生きる事を助けたのです。 今日のバランスを欠いた世界において、シャーマンへの道は大自然への敬意や私達の惑星とその住民を敬う気持ちを深い霊的レベルでいかに取り戻していくかを教える事ができます。 この地上にあまねく住んでいた我々の先祖がかつて知っていた様に、私達が生き残れるか否かは他の種が生き残れるか否かにかかっているのです。 シャーマニック・ジャーニーや他のスピリチュアルな体験を通して共に集中的にワークしていく事で、私達は生きている惑星を回復させ維持していくために自らを捧げ、日常的・非日常的両方のリアリティにおいて作業をしていきます。

Shamanic Training in Creativity

Creativity is so ancient that it is at once fundamental and complex, even a driving force in our lives. Shamanism brings a fresh approach to Westerners for cultivating their creative potential. In this workshop, based on years of research, participants will have the opportunity to enhance their creativity through the practice of shamanic methods. Selected historical and anthropological examples will illustrate connections between shamanism and creative abilities, and a variety of specific shamanic exercises will be taught that participants can apply to their personal lives. (Article: “Shamanism and Creativity” by Sandra Harner.)

SCHEDULE

ジャーニーサークル

みなさまへ

皆様にジャーニーサークルを効果的に開催する事に関しての以下の記事を日本語でお届け出来るのを嬉しく思います。ジャーニーサークルは自律的な会であり、有志による独立した集まりです。発足に際しての私からのアドバイスとして、まずシャーマニズム研究財団(FSS)のベーシックコース「シャーマンへの道」を修了した人達で始めるのが良いと思います。そしてサークルをテクニックを教える場ではなく、コースで学んだ事を練習する場所として活用する事です。 例えば、上級コースを修了した人はコースで学んだ技法(例えば摘出テクニック等)をサークルで練習することは出来ますが、上級コースを受けていない人は上級テクニック自体をサークルで練習することは出来ません(クライアントになる事はできます)。このようにコースで学んだテクニックを練習したい方はご連絡ください。あなたの地域の他のサークル参加希望メンバーとコンタクトできるようアレンジします。  Download Journey MP3 here

効果的なコア・シャーマニズム ジャーニーサークル

スーザン・モケルキ (要約版)

シャーマニック・ドラミングサークル(ジャーニーサークル)はシャーマニズムの知識と実践を深めていくパワフルな方法です。

ひとたびシャーマニズム研究財団のベーシックワークショップを受けジャーニーの基本を学んだら、自分と援助スピリットとのコネクションを強めていくためにそれを練習していくことが大切です。スピリットとのこの個人的なコネクションがシャーマニズムの実践には非常に重要です。この練習のための継続的、協力的な場を提供するのがドラミングサークル(ジャーニーサークル)です。 そして財団の上級ワークショップに参加することでより一層の知識を得ることが出来ます。

ドラミングサークル(ジャーニーサークル)には様々な目的がありますが、主なものとして以下のようなものがあります。

1.シャーマニズム、特にジャーニーを練習する為の支援の場

2. 継続的な日常での実践の機会を提供する

3. お互いにシェアすることにより、またスピリットから直接啓示を受ける事によりシャーマニックな知識を増やしていく

4. 実践を通して参加者とその援助スピリットとの間の繋がりを強める

5. 各個人、そしてコミュニティへのヒーリング

ラミングサークル(ジャーニーサークル)を始める又は参加する時は、以下の事を考慮してください。

1. サークルの参加者は誰か?参加者はどの程度の経験を積んでいる事が望ましいのか?サークルは新たな参加者をいつでも受け入れるのか、それとも固定メンバーで行うのか?もし固定メンバーで行う場合、新たなメンバーを受け入れるのはどのような時か?

2. サークルはどのように運営されていくのか?継続的な経験豊富なリーダーによってなのか、リーダーを持ち回りにするのか?

3. サークルの主旨や目的がメンバー達に明瞭に伝わっており同意を得ているか?

4. どのような形式でサークル活動をするか?いつ、どこで、どのくらいの頻度でサークルを開催するか?参加費はかかるのか?毎回一貫したフォーマットや流れにそって行うのか?

5. サークルの活動内容はどのように決定していくのか?

6. サークルとしてシャーマニックワークの倫理を明確にするか?そしてその倫理に従うか?サークルは調和的であるか?

ドラミンングサークル(ジャーニーサークル)の参加者

サークルは興味のある人は誰でも参加できるように完全に公開にすることもできます。これに対して非公開のサークルというのは、参加者達がある一定の体験を積んでいる事が必要とされていたり、一度サークルが開始された後はメンバー達が決めた一定期間中は新しいメンバーは入れない形態のものです。非公開のサークルの中には参加メンバーに一定の経験を求め、しかも限られた時にしか新しいメンバーの参入を受け入れないというものもあります。自分たちのサークルにはどのような形態が良いと思われるか、様々な選択肢を考慮し決定してください。

サークルの主旨と目的

シャーマニックドラミングサークル(ジャーニーサークル)が効果的になる為には、最初からサークルの主旨と目的を明確に打ち出すことが重要です。メンバー達は参加する際に、サークルで何をするのかをはっきりと理解しており、それに対して明らかに同意している必要があります。ドラミングサークル(ジャーニーサークル)を通して最も多くのシャーマニックな知識を得る為には、自分を律し、シャーマニックな方法に集中し、シャーマニックな方法を使うことが重要です。

多くのメンバーが他の分野での広範囲な技術を持っている事でしょう。心理学、占星術、超能力、ボディワーク、ヒーリング、エネルギーワークやライトワークなど、サークル内に様々なスキルの熟練者が存在するのは素晴しい資産です。しかし、このドラミングサークル(ジャーニーサークル)はシャーマニックな知識を得る事とその練習に集中する場であり、従って一緒に過ごす時間中はシャーマニズムの方法を使うという事に同意することが重要なのです。

サークルのフォーマット

シャーマニックドラミングサークル(ジャーニーサークル)をどのようなフォーマットにするかにはたくさんのやり方があります。ここではフォーマットに関する2つの基本的な点をあげます。

1. 開催場所、開始時間と長さ、頻度と参加費をどうするか。

2. ミーティングの全体的な流れや内容:毎回同じフォーマットで行うのか、毎回違うフォーマットで行うのか?

最初のミーティングで会った時にジャーニーの為に決める内容として、毎回のサークルの全体的な流れがあります。例えば、サークルのオープニングはどのようにするのか?精霊達をどのように招くのか?キャンドルは使うのか?お香は?ドラムを使うのかそれともラトルにするのか?

多くのサークルが、少なくとも大まかな流れや構成があることが最も効果的だと言っています。例えば、サークルを開始する/受付する/テクニックを練習する/ヒーリングのリクエストを受ける/サークルを閉じる/などの様にです。このような大まかな流れがあると参加メンバー達は安心感を得ることが出来、より効率的に練習に集中し、そこから最も多くの知識や深さを得ることが可能になるのです。

ジャーニーサークルの内容

もしもサークルのリーダーを持ち回り制で行うとしたら、各回のリーダーがその回の内容を提案することが一般的でしょう。内容を決定するにはその他にもたくさんの方法があります。毎回サークルのセッションが始まる前にその回の内容をジャーニーすることもできます。サークルが始まった時にその回では何をするかをジャーニーする(または年に一回、または月に一回、または必要な時にサークルの内容についてジャーニーする)こともできます。

内容を検討するにあたっては、参加メンバーの経験レベルを考慮する必要があります。(参加者の経験レベル相当かほんのちょっと先位の内容にするというのが一番役に立ちます)あまり多くをあまり性急に課すと参加者は圧倒されてしまうかもしれません。前後の流れを無視した唐突な課題は逆効果であり、参加者個人のタイミングやプロセスを阻害しうるといえるでしょう。サークルの度に毎回新しい事をする必要はない、という事を覚えておいてください。

多くの経験豊富なシャーマニズム実践者達が財団のベーシックコースを何度も受けているのです。彼らは受講する度により深いレベルに達し、堅実な基盤を築いているのです。なので皆が本当にそのエクササイズからは十分得るものを得た、と感じるまで繰り返し同じエクササイズを行うことを心配することはありません。あなたのサークルのメンバー達のニーズに気付き、彼らのプロセスを尊重してください。

シャーマニック・ワークの倫理

サークルでどのようなヒーリングを誰に対して行うのであれ、シャーマニック(スピリチュアル)ヒーリングをする事に対しての彼らの明確な承諾や同意を得ていなければなりません。サークル内で起こることは部外秘だという事を覚えておいてください。これは信頼と安全を構築する為の基本であり、これなしには効果的なジャーニーサークルを持つ事はできません。援助スピリット達は調和に惹かれてくるということをサークルの活動をするときはよく心に留めておいてください。あなたがサークルであり、サークルは一つなるもの、全体なのです。癒されるということは全体であることを取り戻すということなのです。ジャーニーサークルとして一つのハートになった時、精霊達は彼らの持ちうる限りのパワーと叡智と愛をもってサポートをしてくれるでしょう。

ジャーニー・サーク ル又はドラミング・サークルとは、財団のシャーマンへの道ベーシックコースを修了した人達が有志で集まるサークルです。このサークルでは財団のコースで学 んだシャーマニックなテクニックやジャーニーを練習することができるので自分の精霊との関わりを探究し、深め続けて行く事が出来ます。

現在日本とアジアでこのジャーニーサークルの立ち上げ準備を進めています。ご希望の地域でこのサークルへの参加、または主催をされたい方はご連絡ください。その地域のサークル希望者の方をご紹介します。連絡先はこちらです。CONTACT

(上のCDをクリックしてください。Amazon Japan にオーダー出来る画面に跳びます。)

米国シャーマ ニズム研究財団: http://www.shamanism.org/workshops/japanese.html

COPYRIGHT: All FSS workshops and training courses are copyrighted, and were originated, researched, and developed by Michael Harner.

NONDISCLOSURE AGREEMENT: I recognize that the Foundation for Shamanic Studies will be sharing unpublished material with me during this training course and, as a consequence, I hereby agree not to publish nor teach all or part of that material, including experiential exercises, in any form including written, audio-recorded, audiovisual or electronic (includes e-mail) without specific advance written permission from the President of the Foundation for Shamanic Studies.

関西シャーマニックヒーリング個人セッション

魂の断片を取り戻し、再統合する Soul Portion Retrieval

シャーマンはトラウマによって魂や生命力の一部が体から抜け落ちてしまうことがあると知っています。またシャーマンは、人は時に自分の魂やパワーを他人に明け渡してしまう事があるのも知っています。このように何らかの原因で魂や生命力が欠落したままの人は、スピリチュアル的にみると自己の全体性を損なっている状態で、この全体性を取り戻さない限り本来の充足した自己存在の体験が得られない可能性があります。シャーマンは魂を呼び戻したり、または宇宙領域までジャーニーをして失われた魂の断片を探したりと様々なテクニックを使いながら、その様な人が自分の本質を取り戻して行ける様に、そして失われたパワーを取り戻せる様に、温情を持ってヒーリングをします。この作業では、トラウマそのものよりも失われた魂の断片とそのパワーを日常生活の中へ統合していくことによる、健康で満足した人生の再建にフォーカスしています。

シャーマン的予見と診断 Divination/Diagnosis

既に日常的リアリティの中で通常の思考によって考えてきた事柄に関して、クライアント本人が自分で決断するのを助ける為に非日常的リアリティという新しい視点から選択肢を得る予見のことです。予見をするという事は超自然的な方法を使って隠された叡智を発見していくという事であり、シャーマンはジャーニーやその他の手法で隠された叡智を発見していく予見者となります。この予見を取る方法というのは様々です。この世の全てがシャーマンに語りかけており、シャーマンがそれらのサインを聞き、読む事を学ぶにつれて隠された叡智が常識を超えた方法で明かされていくのです。クライアントの病気や不快感、望ましくない影響などについてより多くの情報を得るシャーマン的予見と診断ですが、これらは通常の医療または治療的診断と取って代わるものではなく、補完するものです。

霊的侵入の摘出ヒーリング Extraction Healing

シャーマニックな手法による非日常的でネガティブな影響を取り除くヒーリングです。ヒーリングの施術者として、シャーマンはクライアントの痛み又は病気の部分に向き合い、通常の医者がする様に痛みや病気の原因部分を取り除きます。シャーマンの世界では、これらの原因となるものを“侵入物”と呼びます。エネルギー的な何か、本人に属さない何かが体に侵入している状態です。霊的なトゲのようなものです。これは本来そこにあるべきものでは無いので取り除きます。この除去をするにあたって、シャーマンは非日常的な知覚を使い侵入物を発見し、それを取り除き無害化します。これらの霊的侵入物がどのように知覚されるかというのはシャーマンによって様々ですが、それぞれのシャーマンの経験流儀においてそれらは認識され、取り除かれます。

守護スピリットと再び繋がる Guardian Spirit Retrieval

シャーマンはたくさんの日常的そして非日常的リアリティの存在達との関わりを持っていますが、彼らがまず構築する関係性の一つは自らを動物の形として現わしてくる精霊とのものでしょう。多くの伝統が長い間ガーディアン(守護)スピリットやトーテムと呼ばれる動物達との関係性を培ってきました。パワーアニマルというのはそれぞれ個性や特徴があります。通常の世界での動物達に個性や特徴があるのと同じです。またアニマルのサイズはそのアニマルの力の大小を現してはいません。全ての関係性がそうであるように、シャーマンにもクライアントにも言える事ですが、援助スピリットに対する尊重と関係を大切にする意識を持つ事が大事です。

セッション感想 Testimonials

・個人セッションの後日、母と兄と3人で会う機会がありました。母との長時間のつきあいはやはりちょっと疲れましたが、前よりも気を使わず、自分がしたいように行動できたので、これまでの中で一番楽でした。その後ケヴィンのベーシック・ワークショップにも参加し、両日とも帰りに参加者の方と一緒に帰りました。なぜかどちらの日も、人と一緒にいて全然疲れませんでした。すごく不思議な感じでした。(今までの私では「ありえへん!」ことです。)なんだかいっぱいしゃべって「おしゃべりな私」と久しぶりに会いました。ケヴィンさんはユーモアがあって、助かりました(*^_^*)。 -A.S.-

・決断をする事、行動をする事が前より楽になりました。日頃から何を意識すれば良いのかがわかり、自分が進みたい方向に真っ直ぐ進めるようになりました。シャーマニック・ヒーリングは、ヒーリングを受ける人にとって必要な変化を促すためにとても効果的なスキルです。より多くの方に、このパワフルかつ安全なヒーリングを受けていただきたいです。-H.F-

cvcv・今、私は時間が通りすぎるのを眺めていた状態から、生きてる間自分に与えられることを全て受け入れ、することをして次の次元にいこうと思います。このことを学ぶ機会を作ってくれたケビンさんには感謝してもしきれません。トータルセルフと一体になり、安定した自分でおれます。だからといって自分の感情はきちんとあります。何故、自分がこんなに恵まれたのかは解りませんが愛の大きさに深さに圧倒されます。ただ、この幸せを縁がある方にはお伝えしたいと思います。ケビンさんのホームページをみてワークに参加するように伝えています。ありがとうございます。-M.O-

・彼のセッションでは、最初に霊的な情報を伝えられ、その後にヒーリングや魂の断片を取り戻すワークを受けました。リーディングでは、私の今までの人間関係を知っているかのように、過去にご縁の合った方々との出来事や、その方々と現在の私が今もエネルギー的なつながりがあると言われました。その事はとても心あたりがありました。そして、セッションを受ける前に出逢った方との事も,ケヴィンは感じ取っていて伝えてくれました。彼はそういう事が出来る方だと信頼してセッションを受けたので、驚きはしなかったですが、とてもありがたかったです。また、その後の摘出ワークと魂の断片を取り戻すワークは素晴らしく、ワーク後は身体がとても軽く、また楽になりました。私は浄霊や霊への癒しのお仕事もしているので、ネガティブな霊との接触はとても多いです。セッションを受けた時はちょうどオーバーワーク気味で疲れていたので、彼のワークでとても楽になりました。  -T.I.-

・私はセッションでケヴィンに魂の断片の再統合をしてもらいました。そしてその結果大きく人生が変わり、今新たなワクワクする道を歩んでいます。 セッションの後から沢山の可能性が開けてきて、現在は新しい友人達と共同で新事業を始めています。しかもしっかりした経済基盤を持つ事もできたのです! それだけではありません。自分にとって害のある人間関係を手放し、新しい関係性を築き始めることができたお陰で、この新しい関係性の中に沢山の幸せと安らぎを感じています! そしてまた、良い事が如何に早く起きるかという事にも全く驚いています。また同時に、新しい事が起きるたびに自分がしっかり「今」に存在して、落ち着いて向き合えているので、その事にも驚いています。 私はシャーマンとしてのケヴィンの能力、そしてシャーマニズム研究財団の教師としての能力共に保証できます。私は彼のコースも幾つか受けているからです。人生の様々な変遷をもっとスムーズに進みたいという人には、ケヴィンのコースに参加して魂の深い探究をするのも強くお薦めです。   -N.M-

cvcv・ケヴィンには「楽しむこと」という断片を取り戻してもらいました。その瞬間、子供みたいな気持ちになって 笑いが止まらなくなりました。そんな、遊び心を取り戻したことで、今現在も私の人生において変化中です。その後、嫌々ながらも「仕事のために頑張らなくては!!」と思っていたことが一切、出来なくなりました。つまり、楽しんで前向きに「やりたい」と思う仕事しかしなくなりました。 惰性で続けていた内容を一変して、お客様だけでなく自分たちも楽しめること、という形に変化してきました。そして、最大の変化は「自分自身を笑えるようになったこと」です。 私は小さい頃に 容姿のことでからかわれて育ったせいか、自分自身を笑うということは全く出来なかったんです。ケヴィンのセッション後から、私はよく笑えるようになりました。 夫婦でよく笑うようになりました。おかげさまで 人生が少しずつ深刻でなくなってきましたよ。本当にありがとうございました。 -K.Y.-

*1セッション15,000円です。通常1セッション60分から90分です。

日本語の通訳を必要とされる方は追加料金として2500円です。

*ご要望により以下の内容も扱います:

  • サイコポンプ(死後の魂の救済)

  • ハウスクリーニング(家の除霊)

レビュー Sky Shamans of Mongolia by Kevin B. Turner

シャーマニズムに関する本というと、徹底的に第三者として観察して自身では儀式に関わらない学者が書いたものか、シャーマン自身が自分の体験を記述したものになりがちですが、この本はそのどちらの要素も多少持っている点がユニークです。著者は自分自身シャーマンですが、第三者としての視線でモンゴルのシャーマニズムを取材し、実際に儀式を体験して主観と客観、両方の観点から冷静な視点を得ています。この本は失われつつあったモンゴルのシャーマニズムがいかに復興を果たしつつあるかの、興味深いドキュメンタリーとしても読めます。昔ながらの伝統文化が現代社会でいかに共存できるかについて、また著者自身が儀式を通じて得たスピリチュアルな体験について、またシャーマニズム全般の世界観を一般的な読者にわかりやすく解説する本として、どの観点からも面白く読めます。僕はこれまでに何冊もの関連書籍を読んできましたが、この本のようにバランスを得ているものはこれまで見たことがありません。シャーマニズムの優れた紹介にとどまらず、この本の読書体験そのものがスピリチュアルな経験をもたらして、世界観を広げてくれます。 ~ I. K.

雑誌 TRINITY (トリニティ)2008年9月1日号掲載 Q&A

質問: RV(リモート・ヴューイング/遠隔透視)って何ですか?誰でも学ぶ事ができるものなの?

ケ ヴィン:RVは人間が誰でも自然に持っている能力で、場所や物や人、出来事などを時間や空間的に離れた所から知覚する能力の事です。それは五感を超えた能 力で、科学的なプロトコルと方法論の下で行われるものなんです。 人は誰でもこのスキルを学ぶ事ができる。もちろんどのレベルまで到達するかはトレーニングや練習の成果、またもともとの資質が影響してきますけれどもね。 ほとんどのコース参加者はRV体験をとても楽しく、心開かれる体験だったと語っています。

質問:リモートヴューイングのコースを日本でやっているんですか?

ケヴィン:はい。東京にはもう10年以上住んでいるんですよ。どのコースも日本で日本語で(通訳付き)行われています。

質問:ケヴィンさんがRVを始めたきっかけは?

ケ ヴィン:11年程前にシャーマニズムのトレーニングをしていた時RVの訓練をする機会がありました。直感的な能力を訓練する中で、確かなフィードバック、 はっきりした結果がわかるリモートヴュイングにとても感激しました。その時以来、アメリカ陸軍諜報部RVユニットであるスターゲイトの元メンバー2人にト レーニングを受け始めました。私自身はスターゲイトのメンバーではありませんが、アメリカで実際起った事件に関して警察にRVの情報を提供したことがあり ます。

質問:ケヴィンさん、アジアに20年以上住んでるって本当?

ケヴィン:本当です。インド、ネパール、チベット、タイ、台湾そして日本で沢山の瞑想の師に学びました。それらの体験を今自分のコースに生かせる事がとても嬉しいです。

質問:他の同じようなコースやインストラクターと何が違うのですか?

ケヴィン:「微細な知覚」を理解する事が全ての直感的能力の鍵です。この微かな感覚、知覚を理解する事の大切さが多くの場合、見落とされています。私のコースでは参加者の皆さんと共にこの感覚を磨く事にフォーカスしています。

質問:死後意識の探求とか、死後の救済というコースがあるんですか?

ケ ヴィン:そうです。私のオリジナルコースで、シャーマンの技法とヘミ・シンクテクノロジーのサポートを融合させたものです。コース名がちょっと恐ろしげな のにも関わらず、沢山の人がコース中喜びの体験をしたり、コースを受けた後人生に対する気持ちが軽くなったと報告してくれているんですよ。死後という言葉 は実はあまり真実を正しく言い表わしていないんです。というのも、そもそも「死」なんて存在してないんですから。私達は服を着替える時に「死ぬ」とは言い ませんよね?

質問:そもそもケヴィンさんはどうして死後意識の探求を始めたの?

ケ ヴィン:私は子供の頃から自然に体外離脱の旅をしていました。私は、たぶん幸いな事だと思うんですが、いつもあちこちに死んだ人が見えてしまうというタイ プの子供ではなく、ロバート・モンローのように体外離脱している状態のときだけ、そういうものを知覚していました。それがシャーマニズムの強い瞑想を訓練 した後変わったのです。今ではこれらのレベルを自分が知覚したいと思った時にできるようになりました。霊能力者の中には四六時中それらのレベルに感応して しまって現実に適応するのが難しい人もいますが、私はどうやって必要な時に知覚出来るようになるかお教えしますよ。

質問:今までやったコースの中で、一番面白い、又は変わったコースは何ですか?

ケ ヴィン:メキシコに招待されて、マヤの長老達のグループに死後の救済のコースを行う幸運と名誉に与った事です。昨年の1月の事です。それはマヤの文化と精 神性の再興をはかるプログラムの一環として行われたんですが、コースのすぐ後にその土地で500年振りに行われる事になったマヤの儀式への参加を許された んですよ。

質問:日本で今後、どんなワークショップをして行く予定ですか?

ケヴィン:この秋にリモート・ヴューイングの中級、上級コースを提供したいと思ってます。また、シャーマニック・ジャーニーの初級、上級コースも考えています。ウェブサイトをチェックして、新しい情報のアップをお見逃しなく!

COPYRIGHT: All FSS workshops and training courses are copyrighted and were originated, researched, and developed by Michael Harner.

FILM in English about Core Shamanism, Michael Harner, and the work of the FSS: https://www.shamanism.org/way-of-the-shaman/documentary.php

シャーマンへの道 book by Michael Harner  http://www.amazon.co.jp

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